豪雪で思い出す事

 大雪が降るかもしれません。充分な備えと対応をとテレビ新聞のニュースが流れるたびに心の準備をします。しかし、空振が続きます。雪のニュースを聞くと夜中に2回から3回程度、外の様子を見に起き出し確認しまた、布団の中へ、なんとなく寝不足が続きます。降るなら降ってしまえと考える一方で、雪道での運転の大変さを考えると降るのは山だけで良いかなどと考えたりと気持ちが揺れ動きます。1週間前くらいにテレビで、岩手県西和賀町の様子が中継されていました。奥羽山脈の麓の町、日本でも有数の豪雪地帯です。9年前の2月に車で行った事を思い出しました。家の軒下までの積雪、道路は雪の廻廊となり豪雪地帯の大変さを垣間見ました。目的は私の尊敬する政治家、旧沢内村で村長を務めた深澤まさお資料館を訪ねることでした。

 貧困・多病・豪雪・こうした環境の中で、郵便の配達が止まってしまう。猛吹雪の中を恨みながら、石ころのように死んでいった病人を余りにも沢山知っている。             口に糊する事も出来ない人たちが、薬草と売薬を信じ、近代医療をあざけりながら死んでいった例を知りすぎるほど私は知っている。                      生命が尊重されない政治や世相の縮図のように、私の村ほど露骨にこれを現したものは少なかろう。 当時の村の状況を現した言葉です。この言葉を基に、乳児、高齢者(60歳)の医療費の無料化を全国初での実施、乳児死亡率ゼロの偉業を達成をされ「生命村長」と言われた方です。 れんが書房新社  及川和夫著 「村長ありき」 ~沢内村 深澤晟雄の生涯~ ぜひ、ご一読してみてください。豪雪や奥羽山脈などと耳にするとふと思い出します。

上 田 秀 人  official H.P

西郷村議会議員  上田秀人 ホームページ E-mail / ueda.hy@estate.ocn.ne.jp

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